作品へのリスペクト感じる愛車再現度の高さ
印象的だったのは、頭文字D登場車の再現度の高さで、AE86スプリンタートレノ3ドアで来場されたオーナーさんを例に挙げると、ホイールはワタナベ8スポーク、インテリアは劇中前半のノーマルシート、ステアリングはイタルボランテという組み合わせが圧巻だった。
さらに、なかにはAE86スプリンタートレノのエンジンを、新車時の初期の4A-GEから最終仕様の“黒ヘッド”と呼ばれるものにスワップしているけれど、頭文字D仕様に近づけるため、エンジンの見た目は劇中と同じシルバーに塗っているオーナーさんもいた!
AE86トレノ以外でも、高橋涼介が乗るFC型RX-7のオーナーさんは、クルマの再現度の高さに加え、服装も高橋涼介を思わせるものだった。
また、リアスポイラーなどライバルの秋山渉車をイメージしたと思われるAE86カローラレビン3ドアがおり、「劇中同様後付けの過給機仕様か?」と思いながら車内を見ると、劇中同様にステアリングコラムに何らかの追加メーターが装着されていた。
なお、このイベントには「新旧86といえば?」という会話の際に必ず名前が挙がる元レーシングドライバーの土屋圭市さんも、マイカーの前期型86(ブラック)で来場されており、参加者との歓談などを楽しまれていた。
オフ会文化と自動車文化の定着を実感
このイベントで全体的に印象的だったのは、クルマには走る、触るなどいろいろな楽しみ方があるなかで、インターネットの発達もあり「集まる、話す」といった俗にいうオフ会文化がずいぶんと定着してきたことを実感できたこと。
さらには、若い方も含めおそらく相当のお金を費やして頭文字DとMFゴーストの登場車を、大事に美しく乗っていることから、日本の自動車文化の成熟を強く感じた点である。
同時に連載終了から約8年が経ちながらも未だにまったく衰えない頭文字D人気のすごさも再認識させられた。
なお、20回目となる7月のモーニングミーティングは、7月18日の開催予定で、テーマは「車種を問わない女子会」ということなので、興味のある女性はぜひ来場して欲しい。