注目度急上昇中の人気声優らによるレーシングチーム・ヴォイスアクターズレーシングチーム(VART/通称 ヴァート)が、早くも2台体制を導入!? という噂を聞きつけベストカーが独占取材! その真相や、いかに???
【画像ギャラリー】『頭文字D』巧海も真っ青!!? BLITZ入魂のVART86をギャラリーでチェック!!!
【お詫び】本記事の本誌掲載の折、畠中祐選手の読み仮名を誤って記載してしまいました。御本人、関係者の皆様、ファンの皆様に深くお詫び申し上げます。
※本稿は2020年4月のものです/文:プリウス武井、写真:中島仁菜、VARTチーム運営/初出:『ベストカー』 2020年5月10日号
■トヨタ『VART』86に二号機が登場!!!
人気声優で結成されたヴォイスアクターズレーシングチーム、通称:VART(ヴァート)が駆るマシン、TOYOTA86の二号機が製作された。
アニメ版の『頭文字D』に関わる音響監督の三間さん、主人公・藤原拓海を演じた三木さんが参加しているプロジェクトなので86が選ばれたのも必然的だ。
レースカーのベースになったのは「後期型TRDバージョン」。
「一号機」と呼ばれるこのマシンを製作したのは、レースのテクニカルサポートを担当する老舗チューニングメーカーのBLITZ(ブリッツ)。
VART86は今後、様々なモータースポーツシーンで活躍してくれるはずだからここできっちり抑えておこう。
気になるのはなぜ二号機を製作したのかというところ。
現在、メンバーは基本、一号機でレースに出場するためのドライビングスキル習得中。スケジュールが空いた日程をトレーニングに充てている。
しかし、VARTメンバーは売れっ子声優のため、練習のスケジュール確保が難しいのが現状だ。
そこで男気溢れるチーム監督の三間さんがメンバーのために自腹で86を購入して練習機となる二号機を製作した……と思いきや、そういう訳でもなさそうだ。
三間さん本人に真意を聞いてみた。
■出場を目指していたJOY耐は中止に…。だがチーム力向上の加速は間違いなし!!!
「富士7時間耐久レースは自分のドライビングミスでリタイアになった責任を感じて……」としおらしいお言葉。
オレも自分のドライビングミスでチームに迷惑かけたこともあるから、三間さんの気持ちは理解できる。
とは言えサーキットを速く走らせるためには86を手足のように操るドラテクが必須。特に「ヒール&トゥ」を習得するのは反復練習しかない。
普段、マニュアル車に乗ることがないメンバーにとっては、公道で走れる二号機が投入されたことはありがたい話。
チームとしても6月27~28日のエンジョイ耐久(以下JOY耐。残念ながらコロナの影響による中止が発表されている)では「絶対完走!」を目標にしているから、富士7時間耐久レースで苦汁を飲んだ「リタイア」というストーリーにはしたくない。
三間さんには申し訳ないけど、レース中にトラブルがあったら遠慮なく同型の二号機からパーツを借りますね(笑)。
これで完走率もグンと上がった。
当然、メンテナンスを担当するブリッツとしては、二号機からパーツがどんどん剥がされていかないようにすると思うけどね。
ちなみにこの2台、外から見ただけじゃ見分けがつかない。
ここだけの話、違いは室内に張り巡らされたロールケージという鉄のパイプくらい。実はあと2箇所ほど違いがあるんだけど、機会があったら実車で間違い探ししてみてね。
念のため誤解がないように説明しておくと、一号機はレーシングカーとして製作してるけど、ブリッツが公道で使用可能なパーツを使ってくれているので一般道でも走行可能だ。
JOY耐には改造範囲が広いN2クラスで出場する予定なので今後、さらに戦闘力はアップしていくことだろう。
先頃、VART公式ツイッターで発表になったけど、免許がなかった最年少の畠中祐(たすく)くんがめでたくマニュアル免許を取得。
とりあえず一般道を走るスキルを身に着けただけだから、これからサーキットを走るための猛特訓の日々が待ち構えている。
若葉マークの畠中くんが上達するためには二号機の存在は大きい。街中で若葉マークが付いたVART二号機を見かけても決してあおらないでね!
免許取り立ての畠中くんがドライブしている可能性もあるので暖かく見守って下さい(笑)。