「安室透」という、『名探偵コナン』に登場する大人気キャラクターの影響で、FD3S RX-7の中古車価格が上昇している、という情報が編集部に入った。
これまでもマンガやアニメの影響で中古車価格が上下することは何度かあっただけに、「そういうこともあるだろうな」とは思うものの、なにしろRX-7といえば生産終了から18年が経過しつつあるわけで(2002年8月生産終了)、さすがに「いま!??」という思いもあるだろう。
いっぽう「バリモノ(最良品)」のRX-7が安く買えるならほしい! という人も多いだろうということで、中古車相場の動きを調べていただきました!
文:萩原文博、写真:マツダ、トヨタ、ベストカーWeb編集部
中古車相場はどう変わっていくのか
中古車は、新車と異なり「定価」がない。たとえ同じ車種、同じ年式、同じグレード、同じ走行距離であっても「同じクルマ」はないため、「相場」が形成されるからである。中古車相場は需要と供給、そして人気によって左右される。
例えば、トヨタAE86カローラレビン/スプリンタートレノ。もともとは赤黒ツートンのレビンが人気で、リトラクタブルヘッドライトのトレノは人気がなく中古車も高かった。
しかし、マンガ『頭文字D』(しげの秀一著)が始まって白黒のパンダカラーのトレノが人気になると、中古車相場も逆転。多くのトレノが白黒に塗られて販売されたほどだ。
また、ドラマで人気アイドルが乗ったトヨタランドクルーザー40が爆発的な人気となったり、人気女優がドラマの中で愛車として使用したオペルヴィータの中古車が値上がりするということもあった。
そういった漫画やテレビドラマ、映画に登場するとその車種の中古車が値上がりするという現象が起こる。
人気マンガ&アニメ『名探偵コナン』(青山剛昌著)の登場人物に、安室透という人気キャラクターがいる。
私自身は『名探偵コナン』という作品をほとんど見たことはないが、その安室透が劇中で乗るのが、白いFD3SのRX-7なのだ。この安室透仕様のRX-7のミニカーを販売したところ、即完売となるほどの人気だという。
そこで、では実際のRX-7の中古車はどうなのかということで調べてみた。