『頭文字D』名勝負列伝11 ミッドシップ使いとの再戦 vs.MR-S編

『頭文字D』名勝負列伝11 ミッドシップ使いとの再戦 vs.MR-S編

 高橋涼介が企てた「プロジェクトD」の活動期間は1年限り。そして、その最終章として挑むのが、走りのメッカでもある神奈川遠征だった。

 最大の難関である神奈川から4つのチームが名をあげたなか、今回は2番目の対戦チーム「RT(レーシングチーム)カタギリ」戦を紹介する。拓海の前に立ちはだかったのは、一度勝利したはずのあの男だった!?

(第36巻 Vol.495「拓海出撃」~第37巻Vol.514「勝利の余韻」より)。
文:安藤修也 マンガ:しげの秀一

■連載第1回 激闘の「vs.RX-7(FD3S)編
■連載第2回 ハンデ戦「vs.シビック(EG6)編」
■連載第3回 至高の存在「vs.RX-7(FC3D)編」
■連載第4回 因縁の「vs.ランエボIV編」
■連載第5回 高橋涼介大活躍 「RX-7対ランエボIII編」
■連載第6回 エンジン載せ替え対決「ハチロク対ハチロク編」
■連載第7回 ついに拓海がプロと対決「vs.シビックR編」
■連載第8回 名車と恋の行方編「RX-7vs.RX-7編」
■連載第9回 非力なれど名車編「vs.カプチーノ編」
■連載第10回 「神」が操る究極のFR対決 ハチロク対S2000編

【登場車種】

■先行:トヨタ・スプリンタートレノ(AE86型)
→ドライバーは藤原拓海。「プロジェクトD」のダウンヒル(下り)担当。「パープルシャドウ」との激戦で「ゴッドアーム」からさまざまな走りのエッセンスを学ぶ一方、ハチロクも、タイヤサイズアップ、リアハッチの軽量化、コンピュータセッティング変更、足まわりの改良など戦闘力をアップ。さらに美少女ゴルファー美佳との新しい恋愛で、心までもが奮い立っている。

■後追い:トヨタ・MR-S
→ドライバーは小柏カイ。熱心な読者ならご存知だろうが、かつて栃木のいろは坂でMR2に乗って拓海に敗北を喫した男が、プロレーサーとなって帰ってきた。愛車はやはりミッドシップのMR-S。吸排気系のみのファインチューンが施されている。

【バトルまでのあらすじ】

 神奈川エリア第一戦では、「チーム246」に完全勝利。特にダウンヒルでは、終盤にアクシデントはあったものの、レース経験を持つ実力者の大宮智史を拓海が見事に打ち破っている。ただ不気味なのは、このバトル中も今後対戦するであろうチームらが、「プロジェクトD」の戦闘力を推し量っていたことであった。

 神奈川第二戦の相手は、公道じゃなくサーキットを主戦場とする「RT(レーシングチーム)カタギリ」。拓海がダウンヒルで対戦するのは、「今度こそ秋名のハチロクに引導を渡すぜ」と豪語する小柏カイである。

 小柏と、ヒルクライムを走る皆川は、どちらも現役のレーシングドライバー。プロの技が見られることでギャラリーの声援が集まっている。

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