レビンで貫くハチロク愛!! 『頭文字D』人物列伝12【秋山渉 編】

■愛車への思い入れも人一倍強い

 愛車はカローラレビン(AE86型)。最初の登場時、拓海とバトルした際はターボチューンであったが、後のプロジェクトDの埼玉遠征時に高橋啓介とバトルした際は、ターボをスーパーチャージャーへと換装している。いわゆる“ドッカンターボ”から、ダイレクトなレスポンスのスーパーチャージャーに変更したことで、トータルで以前より速いクルマへと仕上げている。

 この過給機の変更という大きめのチューニングプラン修正についても、拓海に負けて以降、愛車のエンジンをブローさせるほどホームコースの正丸峠を熱血に走り込んだことが遠因だという。妹の和美によれば「メンテに使うお金をすべてガソリン代につぎこんだ」とも。しかし、敗北を糧にしてさらにクルマにのめり込むその姿勢も、一本気な彼にとっては自然なことだったのかもしれない。

 また、愛車であるAE86型カローラレビンへの思いの深さも彼ならでは。当初は、古いクルマで最新モデルや高性能車に打ち勝つことを、ハチロクを所有する一番の理由としていたようだが、後半ではチューニングと走り込みを重ねて知識と経験を深め、その思い入れをさらに強くしているように感じられる。父親のクルマを譲り受けた形でハチロクへの知識に乏しい拓海や、その走り方から愛車への愛がまったく感じられない(笑)ハチロク乗りの乾信司らとは大違いである。

■ドラテクは相当なレベルだが真の実力は未知数?

 作中では、藤原拓海と高橋啓介というプロジェクトDのダブルエース2人とバトルを繰り広げている数少ない人物(他にはナイトキッズ中里毅がいる)。結果としてはどちらも敗北を喫しているのだが、よくよくそれぞれのバトルを分析してみると、その負け方は非常に興味深いものがある。

 まず、拓海とのハチロク同志のバトルでは、接戦を繰り広げて長期戦となった結果、渉がスタミナ切れを起こして幕となる。そして啓介のRX-7とのバトルは、豪雨のなかでのやりとりとなり、ワイパーを操作しようと集中が切れた瞬間、雨に濡れた水路の蓋を踏んでスピンしてしまった。何が言いたいかというと、どちらもテクニックやマシンのポテンシャルとは別の部分で負けているのである。

 スタミナ切れや集中力切れも実力のうち、といえばその通りなのだが、対峙する拓海や啓介もスタミナ、集中力がきれる可能性だって否定できないわけで、運的な要素が大きく影響していると言えよう。そういった意味では、真の走りの実力が読みづらいキャラクターでもあった。

 特に、RX-7とのバトル2本目などは啓介を脅かす走りを見せており、雨中でレビン有利な流れがあったとはいえ、渉のドラテクの非凡さが感じる部分でもあった。

■1話丸ごと掲載/Vol.306「スーパーチャージド レビン」(後編)

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