味のある名参謀オヤジ!!『頭文字D』人物列伝15【久保英次編】


■バトル前後の発言の味わい深さ

 しかし最終的には、高橋啓介の実力を掴みきれておらず、そのデータを超えた走りに圧倒されることになった。

 1本目で先行したNSXはRX-7をブッちぎれない。さらに2本目では、限界を超えてまでRX-7を追ったNSXがスピンを喫することになる。久保の組み立てた作戦は、残念ながら機能しなかったのである。

■Vol.611「もうひとりの天然(後編)を1話丸ごと読む!

 バトル後、「ちょっとしたカルチャーショックやで……すごいもんやな人間ちゅうのは……」と人間味のある発言をする久保。それだけ啓介の走りがすごかったという意味でもあるが、もはや人間性が凝り固まっているであろう1人の中年に、意外と言ってもいいほどのドラスティックな変化を起こしたこのバトルの凄さ、豊かさには感動すら覚える。久保の発言にも、走り屋愛が表現されている。

 なお、バトル前に「勝つと負けるではボーナス報酬が大きくちがうのでね……」と久保は言っていたが、果たして北条豪は彼にいくら支払ったのだろうか(笑)。

 しかし、久保にはこれからもサイドワインダーや北条豪らと手を取り合っていってほしい。いつかその後の世界観を覗き見してみたいキャラクターなのである。

■1話丸ごと掲載/Vol.611「もうひとりの天然(後編)」

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