ハチロクを駆る異色のラスボス!『頭文字D』人物列伝16【乾信司編】


■天才対決の勝敗を分けたものとは?

 常識では考えられないほどコースを熟知した信司に対し、藤原拓海は大苦戦。信司目線でバトルを振り返れば、ハザードを出して先を譲ったり、強引にボディを接触させたり、突然中二病が再発してダウナー気味になったり、はたまた羽を見たりと……とにかく最終決戦らしく見どころ満載であるが、結果は信司が敗北を喫する(とにかく見応えがあるので必見! 詳細は原作で、かいつまんで知りたい方は「名勝負列伝」でどうぞ)。

■Vol.699「最強の敵」を1話丸ごと読む!

 「天才」という言葉の意味は、「生まれつき備わった優れた才能」だという。ドライビングでは、コースや車体における空間認知能力、ハイスピード領域でのコントロール技術、そして大胆に攻める度胸などが必要とされるようだが、「天才」と称される拓海と信司はこれらをすべて備えている。ホームコースの走行経験は信司のほうに分があるが、バトル経験に関しては拓海に分がある。

 運転経験を同程度と仮定して、このバトルで両者の勝敗をわけた大きな違いは、「運転が好きかどうか」にあったのではないだろうか。

「好きこそ物の上手なれ」という言葉があるように、最後の最後でクルマを一歩前に出せるかどうかは、信司より、先に峠での運転への興味を持った拓海に分があったように思える。ただ、それでもこれだけ拓海を苦しめた乾信司のこれからの成長が楽しみで仕方ない。

■1話丸ごと掲載/Vol.669「最強の敵」

■掲載巻と最新刊情報

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