伝説のクルママンガ『頭文字D』の名勝負を選出した「頭文字D名勝負列伝」が、読者のアンコールに答えて復活! 記念すべき20回目となる今回は、人気の名車、RX-7とスカイラインとのバトルを紹介する。これはプロジェクトDにとって記念すべき最初の遠征試合でもあった。
(新装版第9巻 Vol.202「トオル玉砕!!」~ Vol.207「技術が馬力をしのぐ時」より)。
文/安藤修也
マンガ/しげの秀一
【登場車種】
■先行:日産・スカイライン25GTターボ(R34型)
→ドライバーは「セブンスターリーフ」ヒルクライム担当の川井敦郎。短髪に太眉、たらこ唇と、なんだかゴツくて気の強そうな顔立ちだが、チームメイトへの発言や振る舞いなどからは優しさがにじみ出ている。日頃はサーキットを走り込んでいてグリップ走行が得意な理論派ドライバーだ。愛車はR34型スカイラインのGTターボで、GT-Rではないがチューニングで400馬力まで性能を高めている。
■後追い:マツダ・RX-7(FD3S型)
→ドライバーは高橋啓介。兄の高橋涼介とともに赤城レッドサンズの2枚看板として、群馬にその名を轟かせていたが、涼介が計画した県外遠征計画「プロジェクトD」にエースドライバーの1人として参戦する。
【バトルまでのあらすじ】
藤原拓海が「頂点に立つドライバーになりたいんだ」とこっそり宣言し、秋名山での渾身のタイムレコードを記録し、さらに愛する人との別れを経験したところで、『頭文字D』の第一部は終了した。
第二部は、高橋涼介による県外遠征チーム「プロジェクトD」の始動とともにはじまるが、今回紹介するバトルは、その最初の遠征試合である。舞台は栃木県F町、プロジェクトDの最初の挑戦を受けて立ったチーム、その名は「チーム・セブンスターリーフ」だ。
同チームのリーダーである末次トオルの生き方には、日々の金欠や彼女との未来、走り屋としてのけじめの付け方など、走り屋の若者のリアルというか、等身大の姿が描かれている。その一方で、トオルや敦郎の目線から見たプロジェクトDの面々は、自分たちと比べてどこか異質で、次元の異なる天才集団に映っていた───。
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