『頭文字D』名勝負列伝13 RX-7駆る高橋涼介最後のバトル!! vs.因縁のGT-R編

『頭文字D』名勝負列伝13 RX-7駆る高橋涼介最後のバトル!! vs.因縁のGT-R編

 今回は異例中の異例なバトル。

 高橋涼介が久々に登場し、因縁の相手と決着をつけるのだが、なんと相手には明確な殺意がある。

 そして、RX-7とGT-Rという日本を代表する2台の名車によるバトルでありながら、涼介にとっては最後の公道バトルとなる。涼介ファンならずとも絶対に目が離せない名シーンが続出だ!

(第41巻 Vol.580「宿命の対決再び」~第42巻Vol.605「終結(後編)」より)
文:安藤修也 マンガ:しげの秀一

■連載第1回 激闘の「vs.RX-7(FD3S)編
■連載第2回 ハンデ戦「vs.シビック(EG6)編」
■連載第3回 至高の存在「vs.RX-7(FC3D)編」
■連載第4回 因縁の「vs.ランエボIV編」
■連載第5回 高橋涼介大活躍 「RX-7対ランエボIII編」
■連載第6回 エンジン載せ替え対決「ハチロク対ハチロク編」
■連載第7回 ついに拓海がプロと対決「vs.シビックR編」
■連載第8回 名車と恋の行方編「RX-7vs.RX-7編」
■連載第9回 非力なれど名車編「vs.カプチーノ編」
■連載第10回 「神」が操る究極のFR対決 ハチロク対S2000編
■連載第11回 ミッドシップ使いとの再戦 vs.MR-S編
■連載第12回 ヒルクライムのFR決戦 RX-7vs.フェアレディZ編


【登場車種】

■先行:マツダ・RX-7(FC3S型)
→ドライバーは高橋涼介。「プロジェクトD」のリーダーにして指揮官でもある。久々のバトルながら、そのドライビングテクニックは「赤城の白い彗星」と呼ばれた頃と変わらず。今回のバトルを経て、日頃から喜怒哀楽の少ない涼介の人間的な部分が見えるようになる!?

■後追い:日産・GT-R(R32型)
→ドライバーは北条凛。1980年代ロッカーのようなロンゲだが、その危険なドライビングスタイルから箱根界隈では「死神」と呼ばれている。神奈川第4ステージの相手「サイドワインダー」の北条豪の兄でもある。バトル前には「命のやりとりをする」「おまえ(香織)のそばに送ってやるよ」と危険発言。だいぶこじらせている感じ。

【バトルまでのあらすじ】

「プロジェクトD」による神奈川遠征は、いよいよファイナルの第4ステージを迎える。しかしその前に、高橋涼介は「やり残したことがある」と言い、地元の赤城山で走り込む。

 FC3S型RX-7に大型の吊り下げウイングを装着したメカニックの松本にのみ、これからバトルに挑む旨を伝えた。涼介の決意のほどを感じ取った松本は、自分も同行し、スタート地点で待つので絶対に生きて帰ることを涼介に約束させる。松本という名バイプレーヤーの存在に気づかされる瞬間だ!

 そして、群馬から箱根までの道中、相手との因縁について涼介が松本に話をする。作中ではバトル中に、回想シーンが挿入される構成となっているが、ここで先に概要をまとめておく。

 3年前、涼介は大学の1年先輩の香織と恋に落ちる。彼女には親の決めた婚約者(北条兄)がいたが、香織は涼介を選ぶ。北条父(病院院長)に恩があった香織の父は香織をとがめ、結果的に香織が自殺するというショッキングな結末を迎えた。そして、この日は、香織の2回目の命日であったのだ……。

 バトルの舞台は、かの有名な箱根ターンパイクと思われる。有名な有料道路であるため、ここを走った経験がある人も多いと思うが、松本の分析によれば、「これほどの超高速ダウンヒルステージは他では見たことがない」ほどの難所である。

次ページは : 【バトル考察】

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