レースも恋も! 大和魂でいつでも全開アタック!! 『MFゴースト』を彩る人物列伝01 相葉 瞬 編


■後輩思いの優しくて愚直な男

 主人公・片桐夏向にとって相葉は兄貴分のような存在で、初対面のシーンから「これからはオレのことを先輩と呼べ。それがこの国の美しいしきたりだからな」と先輩風を吹かせまくった。

 ただ2人はいい関係で、相葉はその後、夏向(と読者)にMFGの慣例やコース、参加ドライバーについて解説してくれる。食事もしょっちゅうおごってくれて、「日本の食文化の底力みせてやるからな」と豪語するなど、食通のような一面も見せる。「シラスどん食ってみな。シンプルだけど衝撃的にうまいぜ……」と名言まで飛び出した。

 夏向が予選アタックをする際は、夏向のメカニックである緒方とともに、セコンドブースからアドバイスを出している。さらに夏向に対して「学校で教わったことなんて……社会に出たら役に立たねーことばっかなんだぞ」と人生の先輩らしい発言もあり、とにかく後輩の面倒見がいい。そしてそれは若い頃から変わっていないようで、「ゼロ・アカデミーのスタッフからも愛された」と主宰の池田から言われている。

「芦ノ湖GT」の決勝レース中には、前方を走るランボルギーニ ウラカンがコースアウトした姿を見た時に、「ケガなさそうでよかったな」とひと言。熱血漢でありながら、とにかく優しい男である。

 さらにレース後、後輩の夏向が自分より上位でフィニッシュしても、まるでレースなどなかったかのように打ち上げに誘うなどサバサバしていて、いわゆる男から人気があるタイプ。バトルが終わってしまえば、彼にとって夏向はライバルではなくかわいい後輩なのだ。

 相葉のことを昔から知る緒方からは「いい奴だけど女にはもてないからなー」と言われているが、作中では、MFGエンジェルズの栗原恭子から密かに慕われているような描写もある。理想の男性像を問われた恭子姐さんは、「底抜けに優しくて愚直な男が女を幸せにしてくれるんだよ」と答えている。

 第一話から「くそったれ、ポルシェだのフェラーリなんぞに負けねーぞォ!! 大和魂見せたろーぜ、GT-R!!」と心の中でつぶやき、読者の心を掴んだ相葉瞬。作中で夏向と直接バトルするシーンはまだ描かれていないが、「今までの人生で見たこともないような天才ドライバーとオレはバトルしてみたい……」と語っているだけに、いずれ見られるであろう主人公との真っ向勝負が、今から楽しみである。

■掲載巻と最新刊情報

【画像 ギャラリー】相葉瞬の愛車・GT-Rを写真で見る!(9枚)画像ギャラリー