【レビン トレノ タイプR ロードスター】 往年の1.6L“テンロク”スポーツの名車たち 13選

■No.007 ホンダ 5代目シビックSiR(1991年登場)

シビックヘのVTECエンジン搭載は1989年、4代目シビックが初だが、人気は5代目が上
シビックヘのVTECエンジン搭載は1989年、4代目シビックが初だが、人気は5代目が上

●どんなクルマ?

 1991年に登場した5代目ホンダシビックは、スポーツシビックと呼ばれ前後にダブルウィッシュボーン式サスペンションを採用し、名前どおりの高い走行性能を実現した。最上級グレードのSiR・IIに搭載されるB16A型1.6L直4、VTECエンジンはNAながら最高出力170psを発生した。

●中古で探すと?

 今回、EGシビックSiR系の中古車の流通台数は約19台が確認できた。SiR・IIが約14台と多くを占め、価格帯は約95万~約219万円と高値で安定している。初代シビックタイプRと変わらない水準で、高い人気がうかがえる。

■No.008 三菱 4代目ミラージュサイボーグ(1992年登場)

スポーツモデルではないが、この型のミラージュには1.6LのV6エンジン車も存在した
スポーツモデルではないが、この型のミラージュには1.6LのV6エンジン車も存在した

●どんなクルマ?

 1991年に登場した4代目ミラージュ。そのハイパフォーマンスモデルであるサイボーグは1992年に追加された。

 当時新開発された「MIVEC」と呼ばれるマルチモード可変バルブタイミングを採用した1.6Lの直4エンジンは最高出力175psを発生し、ライバルのシビックSiRを上回った。

●中古で探すと?

 EG系シビックSiRのライバルとして、1992年に追加されたスポーティグレードのサイボーグだが、現在中古車は流通しておらず、ほぼ絶滅してしまったと思われる。もし市場に出回っても、シビックほど高くはならないはずだ。

■No.009 ホンダ 初代CR-X Si(1984年登場)

1985年のマイチェン後のモデルは、ヘッドライトが固定式に変更
1985年のマイチェン後のモデルは、ヘッドライトが固定式に変更

●どんなクルマ?

 1983年にセミリトラクタブルヘッドライトを採用したコンパクトスポーツとしてデビュー。ボディの一部にABS樹脂とポリカーボネートの複合素材を使用し、軽さを活かした切れ味鋭い走りを特徴とした。

 1984年にアルミブロックを採用したZC型と呼ばれる1.6Lの直4DOHCエンジンを搭載したSiを追加。最高出力130ps(グロス)を発生するこの1.6Lエンジンは、レビン/トレノに搭載される4A-GEと人気を二分していた。

●中古で探すと?

 登場から約35年が経過したモデルだが、なんと少ないながらも中古車はまだ流通している。価格帯は約80万~約225万円とさすがに高値。流通しているのはすべて後期型で、最も高額な物件は走行距離がわずか3万kmという極上の物件だった。こんな物件が令和になっても残っていたのが摩訶不思議。

■No.010 スズキ 2代目スイフトスポーツ(2005年登場)

3代目スイフトスポーツも、出力が向上した1.6Lエンジンを積む
3代目スイフトスポーツも、出力が向上した1.6Lエンジンを積む

●どんなクルマ?

 初代スイフトスポーツは、クロスオーバーSUVライクなモデルだったが、2005年に登場した2代目は2BOXスタイルの5ドアハッチバックに変わった。

 搭載されるエンジンはJWRC参戦を見据えて、M16A型と呼ばれる最高出力125psを発生する1.6L、直4DOHC。鍛造ピストンや可変バルブタイミング機構のVVTを採用するなど専用のチューニングが施された。足回りもチューニングが施され、国産車では数少ないホットハッチと言える。

●中古で探すと?

 2代目スイフトスポーツの中古車の流通台数は非常に豊富。しかも8割以上がMT車なので、MT入門車として最適だ。価格帯は約4万~約160万円と大変幅広いが、諸費用を含めた乗り出し価格50万円以下という格安物件も多く見つけられるのが魅力だ。購入後のプランに合わせてクルマを選ぶことができる

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