レースではドライバーより一喜一憂も…… 夏向を全力で支える女房役! 『MFゴースト』を彩る人物列伝02 緒方 編


■喜怒哀楽が豊かな好ましい人柄

 性格は相当臆病で、感情がすぐ顔に出てしまうタイプ。夏向が第1戦の予選で15位以内に入れそうになった時には、焦りと感激の入り混じった表情を見せたし、その後もちょっとしたアクシデントがあれば明らかに動揺が見て取れた。時には涙まで流す始末だ。その一方で、「クルマなんてたとえ全損させたとしても……おまえさえ無事でもどってくれたら、オレは笑ってハグする自信あるぜ……」と本当に夏向のことを心配しているのも事実。

 本人いわく、「ストレスで胃を痛めながら」も夏向のことを第一に考えていて、レースをサポートし続ける。第二戦で夏向が5位完走できそうになった際は、「2000万円あれば父親の入院代も払えるし工場の借金も返せる。ノドから手が出るほど欲しい」と思いかけたが、その前にやらなきゃいけないことがあると、考えを変えている。

 この時に緒方が考えたこと、それは「スープラの購入」であった。夏向に貸した愛車の86はMFGのライバルである欧州ハイパワーモデルと比較して明らかに非力であったことから、夏向にハンデを背負わせてしまったと後悔しており、スープラ購入を考えたのだが、86のレベルアップを望む夏向から断られている。

 緒方は、『頭文字D』で言うなら拓海の親友・イツキのような、どこか物語全体の狂言回しのような存在だ。完璧な人格を持つ夏向を支えるサポート役でいながら、どこか不安感や不安定さがつきまとう。だが、そこがいい。彼の豊かな人柄は、これからも夏向のシリアスさを補って物語を色濃くしていってくれるに違いない。

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